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ちゃんライblog

趣味について発信していきます。時計・靴・オーディオなど

グランドセイコーの時計紹介②

お待たせしました‼︎
久々の時計ネタですね。
今回は前々から言っていたグランドセイコーの時計紹介②です。
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グランドセイコーの時計紹介①では、基本的なことについてお話しました。

グランドセイコーの時計紹介① - ちゃんライblog
今回のグランドセイコーの時計紹介②では、さらに詳しく説明するとともに、グランドセイコーメカニカルのよくなかった点についてもお話しようと思います。
※少しマニアックな話になってしまうかもしれません。ご了承ください。
 
 

私なりにグランドセイコーを評価

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時計のケース(ガワ)や、文字盤はしっかりと作り込まれていて非常に満足なグランドセイコー
特にインデックスと針の作り込みは同価格帯とは別格の仕上がりとなっております。ポリッシュ(鏡面)仕上げとサテン仕上げのグラデーションが素晴らしいですよね(^_^)
 
やはり、欠点はムーブメントでしょう。
ここでムーブメントについて少し話しておきたいことが...
機械式時計のムーブメントには大きくわけて二種類あります。
それは、エボーシュムーブメントマニュファクチュールムーブメントです。
 

エボーシュムーブメント

エボーシュムーブメントはETA社など、ムーブメントのみを製造する企業から、ムーブメントを仕入れ、自社の時計に搭載することです。
 
エボーシュムーブメントのメリットはなんといってもコストパフォーマンスが高いことです。
また、ムーブメントの設計に無駄がなく、また高精度に調整することも可能です。
ムーブメントのパーツが大量にストックされているため、アフターの面も問題無く、長く愛用することも可能かと思います。
しかしその反面、デメリットとしてあげられるのは、やはりロマンにかけることでしょう。
 

マニュファクチュールムーブメント

マニュファクチュールムーブメントのマニュファクチュールとは自社一貫生産のことです。エボーシュムーブメントは他社からムーブメントを供給することで低コストな時計製造を可能にしてきましたが、マニュファクチュールはムーブメントの設計から製造、組み立てまで、すべて自社で行うことです。
故に、コストは大幅にかかります。
しかし、ムーブメントを1から設計・製造することで、さまざまな機構を搭載することや、自社特有の機構を盛り込むことも可能です。
また、自社で設計製造しているため、製造のクオリティを自社でコントロールすることもできます。
 
 

グランドセイコーのムーブメント

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現行のグランドセイコーメカニカルに搭載されているムーブメントは9s系ムーブメントというものです。9s系ムーブメントは8振動モデル10振動モデルGMT搭載モデルなどがあり、すべて自社一貫生産のマニュファクチュールです。
マニュファクチュールということで、グランドセイコーのムーブメントは大変クオリティの高いものに仕上がっていますが、その反面あまり特徴的な機構を搭載していないです。つまり、機械式時計としては非常に高水準な作り込み、また圧倒的な精度を誇るムーブメントなのですが、時計愛好家からすればあまり魅力的なムーブメントには仕上がっていない訳です。
 
具体的に言うと、グランドセイコーのムーブメントは主に脱心機調速機構周りが非常に弱いです。
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インターネットより引用
この画像からいうと、脱心機はカンギ車とアンクル、調速機構はテンプとそれに巻かれたヒゲゼンマイという部品です。

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公式サイトより引用
この脱心機と調速機構は時計の精度に一番影響する部品でもあり、マニュファクチュールムーブメントではこの脱心機や調速機構周りの設計や製造にメーカーはこだわります。
 
 
レック
レックスを例にご説明すると、ロレックスのムーブメントのテンプ周りはヒゲゼンマイをブレゲヒゲに改良、また緩急針ではなくフリースプラング方式により精度を保持しております。
このように一流時計メーカーではムーブメントにも独自の機構を搭載することで価値を見出しています
 
グランドセイコーは?
グランドセイコーのムーブメントでは時計の精度を向上するためにパーツ単位で高精度に製造しております。しかし、その反面、他のマニュファクチュールムーブメントと比較して脱心機や調速機構周りのこだわりが低いと言えます。
さて、なぜ国産時計は他のブランドのムーブメントに比べ見劣りしてしまうのでしょうか...
この原因としては、まず国産時計はスイス時計に比べ非常に歴史が浅いです。
そのため、時計作りに関して国産時計はスイス時計に比べノウハウがまだ浅いと言えます。
また、1つ1つのムーブメントにかけるコストが少ないと感じます。
他のメーカーに比べムーブメントの製造、組み上げ、調整にかける時間は少ないです。
比較的、低コストで製造されているようにも思います。
 
と、言ったようにグランドセイコーのムーブメントの欠点についてを私の見解から説明してきました。
 
しかし、グランドセイコーのコンセプトは「最高の普通」。
設計人たちもグランドセイコーのムーブメントに求められるものは「精度」と「耐久性」とおっしゃっているように、ロマン性を重視した時計ではないのです。
 
実用時計の最高峰として君臨しているグランドセイコー、やはり精度と耐久性の面では非常に完成したムーブメントだと思います。
 
精度はGS規格に則り、日差-3〜+5秒という最高レベルの規格に設定されております。この規格をパスしたグランドセイコーの時計は機械式時計の中では最高レベルの精度と言えます。
 
実用面では、自動巻き機構が従来のcal.9s55マジックレバー方式であったが、現行のcal.9s65ではリバーサー方式に変更されています。
リバーサー方式に変更したことにより、巻き上げ効率が改善されました。
そして、硬化処理を施すことにより、リバーサー方式の弱点である耐久性を克服している。
また、巻き上げ機構の摩擦損失を最小限に抑える設計を行ったことで、巻き上げ効率と耐久性が上がりました。
これにより、大幅に巻き上げ効率が改善されました。
 
耐久性の面ですが、現行のグランドセイコーメカニカルcal.9s65ムーブメントにはスプロン610が採用された新設計の動力ゼンマイやヒゲゼンマイが搭載されています。これは従来のものに比べ、耐久性や耐磁製が強化されています。
また、テンプの軸となる天真の太さは従来の0.07mmから0.08mmに改良することで耐久性が30%改善されました。
また、脱心機のアンクルとガンギ車には最新の製造技術であるMEMS(マイクロ エレクトロ メカニカル システム)が採用された。これによりより精密なパーツ製造を可能にしました。
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インターネットより引用
ガンギ車には油だまりという保油機構が搭載されることで、油が切れることなく長期間の動作を可能にしました。
また、アンクルとガンギ車を肉抜き加工することによりパーツが軽量化され、精度と耐久性が改善されました。
こういった精密な加工技術は国産の強みだと思います。
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公式サイトより引用
9s65ムーブメントの重厚性から耐久性は見て取れるかと思います。
 
マニュファクチュールムーブメントとしての価値とは
やはり、マニュファクチュールムーブメントエボーシュムーブメントと比較されがちです。
マニュファクチュールムーブメントはその中でどのように価値を見出していくかが大切だと思います。
 
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以上、グランドセイコーについてとマニュファクチュールムーブメントについての私の見解でした( ´ ▽ ` )ノ