私が求める時計 〜オススメできる時計〜
さて、【私が求める時計】では、私が魅力に感じる時計の定義を3つの条件にまとめてご説明しました😃
今回の記事では、私がオススメできる機械式時計をご紹介します⌚️
【長く愛用できる腕時計】
モリッツグロスマン🇩🇪
さて、私が真っ先にオススメできる腕時計ブランド、それが【モリッツグロスマン】です⌚️
モリッツグロスマンHP
ブランドとしては、まだ新興で2008年にドイツで創業したマニュファクチュールブランドです🇩🇪
モリッツグロスマンとは、19世紀に活躍したグラスヒュッテ(ドイツ)の時計師です⌚️
インターネットより引用
モリッツグロスマンの時計に魅せたれたクリスティーネ・フッター氏が2008年にそのオマージュを受け継ぎ立ち上げられたブランドです
インターネットより引用
モリッツグロスマンには3つのモデルがあります
グロスマンの伝統を受け継ぐ【ベヌー】
革新的な機構が搭載された【アトゥム】
洗練された薄型ウォッチ【テフヌート】
今回はそのうちの2つ【アトゥム】と【テフヌート】をご紹介します😏
1,アトゥム
インターネットより引用
こちらは【アトゥム】というモデルです😄
ケース径は41mmです
3針スモールセコンドでクラシカルを基調としたモデルです😑
こちらが【アトゥム】に搭載されているcal.100.1ムーブメントです⚙
インターネットより引用
cal.100.1
手巻き
3針(スモールセコンド)
石数20石
パワーリザーブ42時間
18,000振動/時(5振動)
ムーブメントサイズ:直径36.4 mm、厚さ5.0 mm
ドイツ時計特有の2/3プレートにエングレービングが施されたテンプ受けが象徴的で、これぞドイツ時計🇩🇪といった印象です😄
グロスマンのムーブメントは伝統的なつくりを現在に継承されています🤔
ピラー支柱
中でもピラーと言われる受けを支える支柱が独特ですね😄
インターネットより引用
19世紀には、一枚の金属の板から地板や受けを深く掘削する技術がなかったため、こういった支柱を設けることが一般でした🤔
現在では、地板や受けを掘削することで支柱を一体化させる作りが一般になりましたが、グロスマンは現在でもピラー支柱を用いています😑
メリットとしては、時計師がムーブメントを分解することなく支柱の間から輪列(歯車)を覗くことができるという点ですが、それ以上に美観性が素晴らしいですよね😄
ゴールドシャトン
インターネットより引用
シャトンを採用することで、受け石を取り外し洗浄することが可能になることや、再び受けに装填する際に傷をつけていまうリスクを避けるなど、アフター製が上がります😄
グロスマン製プッシャー付き巻き上げ機構
インターネットより引用
リューズの下にあるプッシャー、こちらは【グロスマン製プッシャー付き巻き上げ機構】というものです😏
リューズを引くことで、ストップセコンドと同時にリューズが元の位置に戻ります😮
4時位置にあるプッシャーを押すことで再び時計が動き出すという機構で、針飛びが起こらないことや、リューズから埃が入りにくいというメリットがあり、【アトゥム】特有の革新的な機構です😏
また、これらの巻き上げ機構がモジュール化されていることで、受けの摩耗などを気にする必要性がないため、アフター性が高いと言えます😃
ケース素材を18KからSS、さらにムーブメントを簡素化することで大幅に価格を抑えられました😄
テンプ
機械式時計の心臓部であるテンプに注目してみましょう😄
テンプ径は14.2mm、懐中時計並みの大型テンプが採用されているため、18,000振動とロービートでも、安定した精度を保つことができます😏
インターネットより引用
こちらはグロスマン製テンプと言われていて、テンプに取り付けられたチラネジが空気抵抗を受けないようにテンワよりも内側に配置されています🙃
テンプに配置されたチラネジは片側3つあり、中央に配置されたチラネジがミーンタイムスクリュー(歩度調整)となっており、その両方に質量ネジが配置されています😑
また、テンワには22箇所に等間隔に穴が開けられ、必要に応じてこの穴を削ることで、テンプの比重を調節できます😄
緩急針
インターネットより引用フリースプラングを搭載されていながら、テンプの受けには緩急針が設けられています🤔
このグロスマン特有の緩急針は調速機構の等時性を乱すことなく精密な緩急調整が可能です😏
また、このエングレービング(彫刻)が施されたテンプ受け、受けが地板に押さえつけられているネジの横に小さな穴が設けられているのがお分かりでしょうか❓
これはピンセット通しで、分解清掃する際のアフター性が高められていることがお分りいただけるかと思います🤔
また、受けの面取りも手作業で行われていて、素晴らしいの一言ですよね😄
この素晴らしいムーブメントを搭載したモリッツグロスマン【アトゥム】のお値段は2016年5月現在で
3,100,000(18KRG)円+税3,300,000(18KYG)円+税
た、高ッ😮
と、思ったそこのアナタ😏
なんと...
【アトゥム】にはSS(ステンレススチール)モデルが発売されるって知ってました❓
こちらがSSモデルの【アトゥム】です
インターネットより引用
インターネットより引用こちらが【アトゥム】のSSモデルに搭載されたcal.200.0です🙃
基本スペックは全く変わらず、またアフター製や耐久性も据え置きされたこのムーブメント⚙
かなり見劣りはしますが、【長く愛用できる腕時計】という点では、こちらでも満足できるかと思います😏
『100年後も確実に使用できる‼️』と断言できるほど素晴らしいムーブメントです😶
お値段は約1,500,000円+tax
なんとか手がとどく価格帯で、私が一番オススメできる腕時計です😃
2,テフヌート
インターネットより引用こちらは薄型ムーブメントを搭載した【テフヌート】というモデルです😏
12と6が植字され、洗練されたデザインが特徴の2針薄型ウォッチです⌚️
ムーブメントは、大型のムーブメントを搭載した【アトゥム】とは打って変わり、薄型ムーブメントのcal.102.0を搭載しています😃
インターネットより引用cal.102.0
手巻き
2針
石数26石
パワーリザーブ48時間
21,600振動/時間(6振動)
ムーブメントサイズ:直径: 26.0 mm 厚さ: 3.45mm
【アトゥム】に比べるとケースサイズが一回り小さくなり🔻、そして振動数が上がりました🔺
これは、ケースサイズが小さくなったことで、【アトゥム】のような大型のテンプを搭載することができなくなったため、精度を安定させるため振動数を上げたのだと思います🤔
インターネットより引用輪列は至ってシンプルですが、グロスマン特有のピラー支柱やグロスマン製テンプ、エングレービングは健在です😑
これだけのムーブメントが搭載されている【テフヌート】の価格は
2,800,000(18KRG)円+tax
3,000,000(18KYG)円+tax
が...しかし‼︎
なんと、こちらもSSモデルが発売されるんです😮
こちらが【テフヌート】SSモデルです
インターネットより引用
こちらもケースを18KからSSに変更されたことや、ムーブメントを簡素化することで価格が抑えられています😃
インターネットより引用エングレービングやゴールドシャトンは採用されていないですが、基本スペックは据え置き
そして、【テフヌート】18Kモデルのcal.102.0では4番車受けとガンギ受けが独立した受けでしたが、こちらのcal.202.0では4番車受けとガンギ受けが一体となっており、耐久性が上がりました🔺
【テフヌート】SSモデルの価格は約1,200,000円+taxです😄
結構現実的な金額💰で、とても欲しい‼️
以上、モリッツグロスマンでした👴
H.モーザー🇨🇭
続いては、H.モーザーです
1805年にスイスの北東部のシャウハウゼンで生まれたヨハン・ハインリッヒ・モーザー👴
H.モーザーはIWC創業に際して、土地の提供や電力供給などを行い経営をバックアップしたことでも知られています😄
H.モーザーのコレクションは、シンプルなデザインの中に革新的な技術が盛り込まれている点である🤔
そんなH.モーザーの中で私が一押しするモデルがベンチャーシリーズです⌚️
3,ベンチャー(スモールセコンド)
インターネットより引用
ベンチャーシリーズはH.モーザーの代表的なコレクション【マユ(現エンデバー)】を踏襲しつつも古典の粋を巧みにモダナイズしたモデル🤔
ケース径は39mmと丁度いいサイズ感となっています😄
歪みのないドーム型風防が立体的な印象を挽きたてています😊
こちらがベンチャーシリーズに搭載されているcal.HMC 327ムーブメントです😃
インターネットより引用
cal.HMC 327
手巻き
3針(スモールセコンド)
パワーリザーブ72時間
18,000振動/時(5振動)
巻き上げひげゼンマイ、シリコン製のアンクルとガンギ車
手巻き
3針(スモールセコンド)
パワーリザーブ72時間
18,000振動/時(5振動)
巻き上げひげゼンマイ、シリコン製のアンクルとガンギ車
パワーリザーブインジケーター
こちらのムーブメントもモリッツグロスマン同様に見た目は無骨な印象🤔
しかし、こちらのcal.HMC 327には3針手巻きムーブメントの中にも革新的な機構が搭載されています😄
それは、ガンギ車やアンクルなどの脱心機機構がモジュール化されているということです🤔
消耗しやすい脱心機周りをモジュール化させることで、メンテナンス性を向上させているということですね🙃
そして、こちらもロービートということで、磨耗が最小限に抑えられ、長く愛用できる時計かと思います😊
最後に
一昔前までは各社真面目な時計製造を行っていましたが、現在では各社大量生産を行うためにあらゆる方法で手間を省いた製造方法がなされています。
長く使える時計とは何か
私は常にこの問題について考えています。
近年ではシリコンパーツやオメガのコーアクシャル脱心機など画期的な機構が発明されています。
しかし、アンティークウォッチと称される100年以上前に製造された時計が現在でも動くのです。
『それは何故なのか』
それは、パーツひとつひとつの仕上げが精巧になされている他ありません。
残念ながら、これほどにまで精巧に作られている時計は現在では少ないです。
しかし、昔ながらの時計作りを現在でも行っているメーカーがあるのも事実です。
そういった時計を私は愛用したいです。
こういった観点で時計を選んでみても面白いのではないでしょうか?
以上、【私が求める時計】でした⌚️